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やってはいけない!会計・税務の落とし穴 個人事業者編
「やってはいけない×会計・税務の落とし穴」の第2弾が、ソフトバンク・クリエイティブ出版から刊行されました。
やってはいけない!会計・税務の落とし穴
本を出しました。
超初心者から読める内容です。
コラムだけでも楽しめると思います。
林 卓也より
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2007年 No.73〜
2006年 No.53〜No.72
72. 女の願望 Vol 2 − 慶大生ができるまで 2006.12.1掲載
71. 三波春夫さんの辞世の句 2006.12.1掲載
70. 女の願望 2006.11.1掲載
69. 海上自衛隊の観艦式 2006.11.1掲載
68. 各界から絶賛の声・・・・ま・・き・・お・・・ 2006.11.1掲載
67. キティホーク 2006.10.30掲載
66. 「を」の呼び名 2006.10.30掲載
65. 一瞬の油断 2006.9.28掲載
64. 遅刻の罰は・・・ 2006.9.28掲載
63. 桑田真澄の決断 2006.9.28掲載
62. 女性専用車両車の功罪 2006.7.28掲載
61. 世界遺産V−世界危機遺産とは 2006.6.28掲載
60. シュートの挙句(あげく)  2006.6.28掲載
59. ワールドカップとお金  2006.6.28掲載
58. 野球観戦―立見席  2006.4.1掲載
57. オランダの麻薬と売春と安楽死  2006.4.1掲載
56. 世界遺産T―日本―屋久島  2006.2.1掲載
55. 妥協なきアメリカと妥協する日本  2006.2.1掲載
54. モーツァルトとケッヒェル  2006.1.1掲載
53. 中国小皇帝時代の到来  2006.1.1掲載
2005年 No.32〜No.52
2004年 No.30〜No.31
2003年 No.27〜No29
2002年 No.19〜No.26
2001年 No.2〜No.18
2000年 No.1

72.女の願望 Vol 2 − 慶大生ができるまで 2006.12.1掲載 
彼女は今年の春に慶大生になりました。 小さいころから自分の容姿が父に似ていることが嫌で、中学生のときは、お父さんに似てクルクル巻きになってしまう自分の髪の毛を、泣き叫びながら「こんなの嫌だ」と自らはさみで切ったことも二回や三回ではありませんでした。 高校になって熟考した彼女は、この容姿では他の誰にもかなうわけがないと悟り、「私が生きていく道は、頭を使う道しかない」と思いを馳せ、猛勉強に猛勉強をしてめでたく慶応大学に現役で合格したのです。 しかし慶応大学では美人の上に頭が良く、しかも金持ちの子女がいるため、この娘達に勝つにはさらなる勉強しかないと、受験勉強をはるかに凌駕する勉強を重ねています。 この大学1年生の女の子の未来が良い方向に開けるよう、正月の日の出に祈ろうと思っております。  再々の合掌。

71.三波春夫さんの辞世の句 2006.12.1掲載 
9月に、米軍空母キティホークの艦上に乗るチャンスを得ました。
東京駅ほどもある巨体ゆえに、横須賀の米軍基地を出航してしばらくはゆっくりと進みますが、浦賀水道を過ぎて、外洋に出るとスピードをぐんぐんと上げていきます。 ビルの8階ほどもある甲板の端にハイハイでにじりより海をのぞくと、白い波はすぐに泡となり船の後ろに飛んで砕けていくのが見えます。日本もアメリカと戦争したら、きっとあの泡のように粉砕されることでしょう。
ヘリコプターに先導されて、青い秋空の下、外洋に出ると、いよいよ訓練の開始です。 
甲板では、米軍爆撃機が空母から空へ、空から空母へと次々と離発着します。その離発着は甲板に張られたロープを利用して行われ、空へはパチンコの要領で爆撃機に引っかけたロープを後ろに引っ張り、離すことにより急発進し、着艦は爆撃機に垂れ下がったフックを甲板のロープにひっかけて急停車します。まさに映画「トップガン」の姿です。キティホークは湾岸戦争でも活躍(?)した現役の戦争用の船で、もしかしたら核弾頭を搭載しているとも言われ、私もその上に立っていたのかもしれないと思うと、楽しい航空ショーの中でも足がすくむ思いもします。
ちなみにキティホークとは、アメリカのノースカロライナ州にある地名です。この地でライト兄弟が人類初の飛行機を飛ばしたことから、この地名を空母に付けたそうです。 なんか粋な名前です。

70.女の願望 2006.11.1掲載 
 先日30歳になったばかりの妙齢のしかも美しい女性とドイツ料理を食べていると、なぜ結婚をしないかという話になりました。 少し色は黒いけど美人なので、きっと望みが高く、自らハードルを上げているのかと思いきや、「私の好みは精力絶倫風の男性です」と言うのです。 しかも「だからハゲている人はいかにも絶倫そうで好ましい」とまで言います。 「そのような男など、貴女の周りにたくさんいるのではないですか」と思わず、自分の髪の毛を持ち上げおでこを出しながら(する必要はなかったのでしょうが)言うと、「しかもテカテカしていた方がさらによろしい」と言うので、アイスバインの脂がしみ出てきたおでこを拭こうとして持ったお手拭きを机の上に戻し、あごを引きキラーパスを出しましたが、パスは返ってきません。 
  しかしよく考えてみると、私の場合、彼女の好みである外見には少し自信があるけど、その絶倫というものには特に自信があるわけでもなく、彼女も私に興味がある風でもないので、話は打ち切りとなりました。
  さて、これを読んでいるであろうYよ、君には朗報なはずだ、誰かれかまわず周りの女性に「貴女の好みは」と聞いてみたまえ、こういう人も世の中にはいるのだよ。

69. 海上自衛隊の観艦式 2006.11.1掲載 
9月のキティホーク乗船に続き、10月に、海自の観艦式を見学するために護衛艦「くらま」に乗船してきました。 観艦式は自衛隊の総司令官である内閣総理大臣を観閲官として迎え、その前で、pm12:51祝砲発射、12:54対潜ロケット弾発射、12:57ヘリコプター発艦、13:00潜水艦の潜航・浮上、13:06洋上補給、13:07IRフレアー発射、13:25対潜爆弾投下などなどの、まさに分刻みの計画を、寸分違わずに計画通りにパホーマンスをします。 
私はその予行演習を見学してきたのですが、日本のほとんどの艦隊がこの横須賀沖合に集まった演習は、日本の軍事力のレベルの高さを実感するものであり、いざ戦争になってもアメリカ以外の国にはそう簡単には負けないだろうなと感ずるものでもありました。
護衛艦「くらま」は京都の鞍馬山からの命名だそうです。 「護衛とは何を護衛するのですか」と近くの自衛隊員に尋ねると「難しい質問ですね」と一拍おき、そして「日本です、日本国民を護衛するのです」と、ちょっとはにかみながらも答えてくれました。 なぜ、乗組員である彼にこの質問が難しいのか、なぜ答に言い淀んだのか、分からないのですが、護衛鑑が発射したロケット弾が海面に作るすさまじいまでの水柱を見ていると、「護衛」だけであるとは言い切れないものがあるのかもしれません。

68.各界から絶賛の声・・・・ま・・き・・お・・・ 2006.11.1掲載 
やってはいけない!会計・税務の落とし穴左の本が、ソフトバンククリエイティブ株式会社から発売されました。
8月の土日も出社し、夏休みに少しだけ子供と釧路でカヌーをしながら書きました。 なるべく簡単に読めるように書いたつもりです。 また、簡単そうなところだけ拾い読みしても、きっと何かの役に立つと思います。 興味のある方は手に取りお読みください。 本屋さんで売っています。 よろしくお願いします。

67.キティホーク 2006.10.30掲載 
9月に、米軍空母キティホークの艦上に乗るチャンスを得ました。
東京駅ほどもある巨体ゆえに、横須賀の米軍基地を出航してしばらくはゆっくりと進みますが、浦賀水道を過ぎて、外洋に出るとスピードをぐんぐんと上げていきます。 ビルの8階ほどもある甲板の端にハイハイでにじりより海をのぞくと、白い波はすぐに泡となり船の後ろに飛んで砕けていくのが見えます。日本もアメリカと戦争したら、きっとあの泡のように粉砕されることでしょう。
ヘリコプターに先導されて、青い秋空の下、外洋に出ると、いよいよ訓練の開始です。 
甲板では、米軍爆撃機が空母から空へ、空から空母へと次々と離発着します。その離発着は甲板に張られたロープを利用して行われ、空へはパチンコの要領で爆撃機に引っかけたロープを後ろに引っ張り、離すことにより急発進し、着艦は爆撃機に垂れ下がったフックを甲板のロープにひっかけて急停車します。まさに映画「トップガン」の姿です。キティホークは湾岸戦争でも活躍(?)した現役の戦争用の船で、もしかしたら核弾頭を搭載しているとも言われ、私もその上に立っていたのかもしれないと思うと、楽しい航空ショーの中でも足がすくむ思いもします。
ちなみにキティホークとは、アメリカのノースカロライナ州にある地名です。この地でライト兄弟が人類初の飛行機を飛ばしたことから、この地名を空母に付けたそうです。 なんか粋な名前です。

66.「を」の呼び名 2006.10.30掲載 
 お、と発音されるひらがなには「お」と「を」がありますが、「を」の呼び方がいろいろ違うということを、最近認識ました。 どういう事かと言いますと、例えば、子供が「ごはんお食べる」と書いたときに『その「お」は○○の「を」だよ』と説明するときの○○の呼び名です。
  私は「難しい方の、を」と呼んでいましたが、宇都宮地方ではほとんどの人が「重い、を」と呼び、周りの人々に聞いてみると「くっつきの、を」、「つなぎの、を」、「下の、を」などと呼んでいるようです。辞書や百科事典を調べても、特に呼び名は載っていません。正解はあるのでしょうか。 今度お会いしたときにぜひ貴方のご意見お聞かせてください、あっ、ご意見を聞かせてください。

65.一瞬の油断 2006.9.28掲載 
 この前の日曜日の朝に、何も食べるものが無くてお腹がすいてしまった不憫なわが子を車に乗せて駅前のモスバーガーに行きました。モスの前の道路は気味が悪いほど空いていて、不安ながらも駐禁取締りの連中がいないかを確かめ店に入りました。子どもを窓際に座らせ「車の周りに緑の服を着た人が来たら、すぐお父さんを呼ぶように」と申し渡し、注文をしていると後ろで子どもが「ジンジェールを飲みたい」とか「それもLLにしてくれ」と叫んでいます。
私は後ろを振り返り「少しは車の方も気にしろよ」と言いつつ、さりげなく後ろに並んだ二人の若い女性に目をやると、ニヤリと笑いながらすぐに目をそらしました。知らない若い女性から微笑みかけられない自信がある私は「はっ」として外を見ると、何と緑の服の男が一人は車の前で機械への入力作業をし、後ろではもう一人の男が写真を撮っています。すぐさま外に飛び出し、車に乗り込み、発車をし、事なきを得ました。油断ならない連中なのでした。

64.遅刻の罰は・・・ 2006.9.28掲載 
 電話機や事務机などを扱うK社のM君は去年課長になりました。同時に結婚もし、越谷に新築の家を無理して(余計なお世話?)買い、さらに同時にダックスフンドも買い、来月には子供も生まれます。家の頭金を支払ったら、給料日の10日前の二人の預金は合わせても8千円しかありませんでした。そんなM君の会社の始業時間は朝8:30なのですが、M君の後輩のI君が遠く千葉から早起きをして6:30には会社にいるので、周りの出社時間もずるずると早くなり、ついには遅くても7:30には出社し、8:00を過ぎると遅刻扱いになり、遅刻者は他の社員が朝礼とラジオ体操(今でもしてるんだなあ)をしている中、自分の机の上に正座をさせられます。38歳のM君は課長になってからも3回も机の上に正座をしています。
上司は「電車が遅れたのは理由にならない、遅れるであろう電車の時間に合わせて家を出ろ」と怒鳴るのだそうです。ん−、良いんだか悪いんだかよくわからないけどすごいK社なのです。

63.桑田真澄の決断 2006.9.28掲載 
 以前、私の母に「桑田選手は卓也に似ているからつい応援しちゃう」と言われてから桑田を20年間応援してきました。また、大衆迎合的で画一的な物言いしかできない脳が筋肉でできた他の選手と違い、自らの頭で考えた意見を言ってしまう彼がとても気になっていました。
その桑田選手が巨人をやめる際に「原監督とは野球観が違う」と思い切った発言をしました。
それに対し、やはり独特の物言いがために還暦のお祝いには赤いチャンチャンコの代わりに赤いマスクを贈られたという豊田泰光氏は日経で「自分も無傷ではいられないことを覚悟したうえでの言葉だ」と誉めています。ちょっと大げさですが、司馬遼太郎さんの「竜馬が行く」の中で、竜馬が西郷隆盛との初対面の感想を「小さく撞けば小さく鳴る、大きく撞けば大きく鳴る鐘のような男だ」と言うのを聞いた勝海舟が「評される方もすごい奴だが、評す方もすごい奴だ」といった場面を思い出しました。来年は桑田のいるチームを応援したいと思います。

62.女性専用車両車の功罪 2006.7.28掲載 
 このシステムができてもう3回も女性専用車両に間違って乗ってしまいました。朝、あっ座れそうだとあわてて乗車しイスに腰かけると、周りの尖った視線が突き刺さってきます。
ふと、周りを見回し、「あー、女ばかしだ」。 事情を察したかわいそうなおっさんはせっかく確保したイスを立ち上がり、ニヤリとした女たちの視線の中、スゴスゴと隣の車両に歩いていくのでした。
事務所のOさんは「夏になると、おっさんが吊り輪をつかむ時のこの辺のにおいがいやなので女性専用車両に乗っていまーす」と明るく言っておられます。 おっさんは同じおっさんなのに「俺だって、おっさんのにおいはいやなんだよな」なんて思いながら、こっそりと『汗だけでなくアブラにまで高い効果のWの殺菌パワーを持つ臭消スプレー』を「頭にかかったら髪の毛に良くないよな」とWの心配をしつつ、シュッシュッと慎重に首辺りに吹き付けるのでした。

61.世界遺産V−世界危機遺産とは 2006.6.28掲載 
 世界遺産に登録されている約850件のうち、危機遺産リストに載っている資産が34件あります。危機遺産とは、世界遺産に登録されたもののその後の周りを取り巻く環境や政情不安のため世界遺産としての価値を損なう恐れがある資産をいいます。その中には、タリバンが爆破してしまったバーミヤン渓谷やユダヤとパレスチナが争うパレスチナの地などがありますが、特に多いのがアフリカの各自然公園で、貧困と内乱により窮した人たちがサイなどの角を取るために密漁を繰り返し、密林を焼畑に変えたりしています。
  フィリピンのコルディエラの棚田は、水が上から下に流れるように山の斜面を上手に利用しているのですが、まるで扇子を何重にも組み合わせたような美しい風景に思わず息を呑みます(行ったことはないのですが)。しかしこの地は若者が町にお金を稼ぎに行くようになり、後継者不足で所々の堤防は決壊し、いつまでこの風景が保たれるかは疑問視されています。
  世界遺産として、後世の人たちにその文化・自然の素晴らしさを残していくべきか、人間が生きていくためにはそれらを犠牲にするのか、難しいものです。

60.シュートの挙句(あげく) 2006.6.28掲載 
 ワールドカップを観戦していると、世界のサッカー界のトップで活躍している人たちの身体の強さに感心してしまいます。キックするときの足の筋肉の躍動、石のように固いボールを何事もないかのごとくヘディングするおでこと首の強さ、驚異の一言です。
そしてその驚きの連続の中でさらに感心してしまうのは、シュートを決めた後の味方の祝福の仕方です。ものすごい勢いで抱きついてくるやつ、「子牛の烙印押し」の如く首に手を回して引きずり倒すやつ、イングランドのフーリガンでさえこんなことはしません。
テレビを観ながら私は「アーあんなことされたら一発で腰にくるだろうなあ」、「あうっ、首、動かなくなるな」と思わず「グキッ」と体を動かし筋を痛めます。彼らはあれでケガなどはしないのでしょうか、肋骨の2〜3本くらいは折れないのでしょうか。下敷きになった彼は折り重なる味方をかき分け立ち上がり、また走り出しがら十字をきったりします。
きっと強い身体に生んでくれた両親と神様に感謝をささげているのでしょう。

59.ワールドカップとお金  2006.6.28掲載 
 ジーコ・ジャパンは無残にもドイツの地で散ってしまいました。しかし監督ジーコは日本代表監督史上最高額の年俸1億8千万円×4年間=7億2千万円とCM出演料5億円を手に入れ、兄エドゥをテクニカルディレクターとして雇い同じく7千万円×4年間=2億8千万円、40年来の親友のカンタレリGKコーチも雇い同じく3千万円×4年間=1億2千万円と身内で荒稼ぎをしたと、ある新聞に書いてありました。
これが高いのか安いのかはワールドカップを楽しみに見ていた人たちの判断にゆだねるとし、世界にはもっと高額の年俸の監督がいます。イングランドのエリクソン監督は何と2008年までの契約で年俸8億4千万円で、さらに「今後新しいオファーを受けるのであれば、3年契約で年俸10億円はほしい」と言っているそうです。
まあ、選手ではベッカムの年間42億円(CM含む)を最高に、ロナウジーニョが40億円、ロナウドが33億円と、毎年ジャンボ宝くじが10数回当っているような金額をもらっていますが、これまたこういう金額が高いのか安いのかもよくわかりません。
日本サッカー協会はアディタスとのオフィシャルサプライヤ契約の更新で8年間160億円が手に入ることもあり、監督の最高年俸2億円の枠を取り外したようですが、オシム監督が本当に優れた監督であるのなら、あまりせこいことは言って欲しくないものです。
このオシムさんは、オシム監督語録なるHPができてしまうほどユニークな言動の持ち主で、例えば、記者の「暑い中クレバ−に走るにはどうしたらよいのか?」の質問に「賢い=できるだけ経済的という意味だ。・・・5秒先を読めれば40メートルダッシュをしなくても良いはずだし、力を蓄えられる」と答えています。こういう言葉がこれからも聞けるのであれば、私としてはぜひ年俸をはずんでもらいたいものです。(金額はすべて推定です)

58.野球観戦―立見席 2006.4.1掲載 
 GWを家でウダウダと過ごしていると小6の子供がひまそうにしていて不憫なので、急きょコンビニに出かけるも、今年の巨人は強いので残っている切符は「立見席」だけです。 立って野球を観るのもなんだけど、子供がそれでかまわないと言うので出かけると、夕方6時からの試合開始なのに5時には立見スペースは人の波に埋まっています。それでも何とか手すりの一番端に子供を送り込み私はその後ろで「何人(なんぴと)たりの侵入を許さないぞ」と他の立ち見客に仁王立ちの背中で無言の宣言をし、人々の肩越しにグランドを眺めます。
試合が進むうちにドームの外で買ってきた400円のビール(ドーム内で買うとなんと800円)が無くなり、水筒に入れてきたワインも底をついてきたので、売店に行こうとして、後ろを見ると前方スペースを虎視眈々と狙う立見客でいっぱいです。そこで子供に「お父さんのビールと自分の飲物を買ってきてくれ」と告げ、子供のいたスペースに身体を寄せ立見人の侵入を防ぎながら待っていると、なんと彼はコーラーしかもって来ません。「ビールはどうした?」とひりひりと渇いたノドで尋ねると、「大人がいないとビールは売れないと言われた」と答えます。 ドームの売店よ、身長130cmの子供がビールを飲むか?そんなに規則が大切か?のどが渇いているんだよ、巨人の大量得点で盛り上がる人々の中、ぶつぶつと背中で語る仁王立ちの中年もいることを、ナベツネさんには知って欲しい、と思うのでした。

57.オランダの麻薬と売春と安楽死 2006.4.1掲載 
 オランダとはとても不思議な国で日本では考えられないような法律を作ります。
麻薬政策としては、麻薬をハードドラッグとソフトドラッグに分け、コカイン、覚せい剤などのハードドラッグは厳しく取り締まるが、大麻などのソフトドラッグについては容認し許可があればカフェなどでも購入でき、しかも自治体が麻薬バスを巡回させて希望者には麻薬を注射するような政策もとっています。
また売春政策として、飾り窓でも知られるアムステルダムの一定地域内では売春婦を職業として認めることにより封じ込め、他の地域への売春拡散を防いでいます。しかも「売春奉仕短期大学」では、職能訓練として売春の歴史、誘惑術、コンドームの使用方法のほかに、簿記、税金対策、株式投資なども教え、税金の還付申告の仕方も学べるようになっています。
さらには、安楽死を合法化し、「本人が明確に、かつ繰り返し安楽死を要求する」などの条件をクリアすれば、ホームドクターのもと安楽死が認められています。
どれも日本では考えにくい法律ですが、未来モデルとしては注目してみたいものです。

56.世界遺産T―日本―屋久島 2006.2.1掲載 
 世界遺産とは、世界遺産条約に基づいて「世界遺産リスト」に登録されている貴重な物件のことで、ユネスコは各国に条約の締結を呼びかけ、リストに登録すべき物件を推薦するよう働きかけ、登録された建造物や地域は保護されるようになります。
世界遺産は812件(2005.8現在)あり、日本には「白神山地」や「古都京都の文化財」など13件の世界遺産があります。
その中の「屋久島」は実に面白い島で、東京23区ほどの面積の中に1936mを筆頭に1800m超の山が7座、1000m以上の山が46座連なり、「洋上のアルプス」などとも言われています。また屋久島のある位置は、常夏の亜熱帯の北限であり、厳寒のシベリア気団の影響を受ける地域の南限にも当たります。それゆえに、低地の夏は亜熱帯であるのに、山頂は1年中寒帯の気候に属すので動植物も亜熱帯から亜寒帯まで多様種が生息しています。
さらに面白いのは「杉」でその杉の中でも樹齢1000年以上のものを「屋久杉」と言いますが、「月に35日雨が降る」と表現されるほど雨の多い屋久島は杉が育つには絶好の環境で、がんばって花粉をばら撒かなくても子孫を残せるのです。だから島には多くの杉が生息するのに花粉症は存在しないそうです。なんとも不思議なもののけ姫の世界なのです。

55.妥協なきアメリカと妥協する日本 2006.2.1掲載 
 アメリカはなぜ自分本位で、妥協という言葉を知らないのでしょうか。
京都議定書の批准をかたくなに拒み、WBCではアメリカ有利の組み合わせ表を作り、アメリカ有利の判定をする審判を使いつづけ、投球数の制限(大リーグの選手には大リーグの試合のときのケガに対してのみ支払われる多額の保険金が掛けられているため、WBCでケガをされると球団に保険金が入ってこない上に選手も休んでしまうためこの制限を設けたらしい。)という規定を作り他国にまで押し付けます。 まったく持って自分勝手なものです。
  また、そんなに出て行けと言うのなら、沖縄からアメリカ海兵隊員はグアムに移転するからその移転費用約100億ドル(約1兆円)のうち75%を日本が支払え、何故ならば、海兵隊員は今と同じ環境の居住空間や遊興施設が必要なのだ、と言う。
どうしてこんなに身勝手で自分本位なのでしょうか?
アメリカという国の歴史を紐解いてみると、そもそもアメリカ人とは自分の主義主張が受け入れられないのでヨーロッパをメイフラワー号で飛び出し、北米大陸の先住民であるインディアンを殺戮し隅に追いやり、その建国以来230年間、自らの主義主張を押し通すために戦ってきた人達なのです。「だってそうしたいからしてきたんだもん」ということなのです。
  そういった建国者からの血は濃く残り、では、その世界最強国といかに上手くやっていくか、それとも自分の国のポリシーを主張して反発していくかは個々の国の問題で、最後は逆らってもしょうがないから移転費用も負担して、せいぜい野球世界一で溜飲を下げて、その辺で妥協して生きていくしかないのが今の日本ということなのでしょうか。

54.モーツァルトとケッヒェル 2006.1.1掲載 
 モーツァルトの作品には必ず「K」=ケッヒェルという作品番号が付いています。ピアノ協奏曲第14番K449からは、モーツァルト自身が作曲した順番がわかるように印を付け出したのですが、その前の作品の順番がわかりません。そこで分類に関してはプロ中のプロである植物学者ケッヒェルが1862年にその順番を明らかにし、その頭文字である「K」により作品を表すようになりました。しかしその後、紙の質などで時代の新旧が判別できるようになってくると、ケッヒェルの付けた「K1」は実は5番目に作られた曲であることが判明し、「K1」→「K1e」となり、モーツァルトが5歳3ヶ月のときに作曲した最初の曲「クラヴィーアのためのアンダンテ ハ長調」は「K1a」となったのです。歴史音楽家たちはさらに苦労を重ねたのでしょう。「K15」には、aから始まりaaやらssやら44曲も並んでいます。きっとつらいようで楽しい仕事だったのでしょう。今年はモーツァルト生誕250周年の年です。人類史上最大の天才といわれる彼にぜひ触れてみてはいかがでしょうか。

53.中国小皇帝時代の到来 2006.1.1掲載 
 一人っ子政策が功を奏したのか奏しないのか、中国には今1億人以上の一人っ子がいると言われています。中国人は生来の子供好き(私の母も子供のころに第2次世界大戦敗戦後に日本の軍隊がさっさと逃げた後、満州に取り残されましたが、日本兵にひどい目に合わされた中国人に優しく保護されたことがあります)である上に、老後は「養児防老」の言葉そのままに子供に養ってもらう風習になっています。だから子供に対する愛情は半端なものではなく、徹底的に甘やかします(人によってでしょうが)。そのように育ったからこの子達は「小皇帝」と呼ばれ、その性格も自分勝手で尊大で生意気な子が多いようです(たぶん)。
1979年から始まった政策なので、最初のころに生まれた一人っ子はもう30歳近くとなり、国家の主要なメンバーにもなりつつあります。東大を出た外務官僚はこの「小皇帝」たちと外交の駆け引きをしなければなりません。日本の将来に不安を感じるものです。

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